007 私を愛したスパイ 特別編
007 私を愛したスパイ 特別編ルイス・ギルバート
おすすめ度 ★★★★★
シリーズ第10作目にして、3代目007、ロジャー・ムーアの代表作となった傑作。女にも敵にもあくまでソフトに接する彼の甘くスマートなスタイルは、本作で確立することになる。英国とソ連の原子力潜水艦が次々と奪われ、消息を絶つ。東西両陣営、イギリスからジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)、そしてソ連からアニア(バーバラ・バック、後のリンゴ・スター夫人)を送り込み、海運王ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)に接近していく。
これまでのシリーズのパロディが満載で、また水中を潜るロータス・エスプリなどメカも楽しい。また敵の手下の鋼鉄の歯を持つ大男“ジョーズ”(リチャード・キール)もファンの間で評判となった。監督はシリーズ2度目の登板となったルイス・ギルバート。マーヴィン・ハムリッシュの音楽の冴えや、カーリー・サイモンの唄う主題歌の美しさも特筆ものである。(的田也寸志)
★★★★★ 2006-01-10 第10作記念大作は、007シリーズ中興の祖
共同プロデューサーのサルツマンと袂を分けたブロッコリが、一世一代の精魂を込めて作り上げた第10作は、シリーズ総決算の大作となった。陸海空に繰り広げられるアクション、秘密兵器を搭載したボンドカー、怪物然とした殺し屋、クライマックスの総攻撃、そして、処女作ではバーボンを飲んでいたムーアボンドがシェイクン・ノット・ステアードなマティーニをしっかり飲んでいる。シリーズの名場面を振り返るような絵作りで、しかもムーア調の軽いユーモアで仕上げたシリーズ中興の祖ともいえる作品となった。中でも一番素晴らしい場面は、やはり冒頭のスキーダイブからユニオンジャックのパラシュート降下のスタントだろう。生身のアクションにこだわり、英国精神を高揚した名スタントだ。
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